ちょうど1年前くらいの話です。
私はお正月に向けて鏡餅の形の石けんを作りたくなりました。
あのスーパーとかで売っている上下一体型のプラスティックの容器に入った小さなお餅の形です。
容器を手に入れようと探したけどネットにもどこにも売ってない。
プッチンプリンの容器なんか100均でも売ってるし、同様に簡単に手に入ると思っていましたが、どうしても見つけられない。
そこで鏡餅を販売している会社3社に直接問い合わせしてみたのですが、いずれも容器は小売できないとのこと。
そしてついにある事実が判明したのです。。。
それは鏡餅の販売は全て新潟にある鏡餅組合が仕切っているということです。
鏡餅は誰でも勝手に販売していいというわけではなく、あの容器もたぶん組合に権利があるのでしょう、勝手に作ったり販売してはいけないようなのです。
そこで鏡餅組合に直接電話で問い合せてみました。
(ある小売会社がしぶしぶ間を取り持ってくれた)
そしたらいきなり、かなり高齢な感じの低い声の組長(ドン)が電話に出て、ひと声。
「組合員以外には売らん」
。。。組合に入るしか容器を手にいれる方法はないとわかりました。
しかし鏡餅組合の組合員になってもなぁ。。。
ていうか、組合は個人では入れそうにない感じです。
(いろいろ調べた結果)
ある程度大きな会社しか入ってないし、もちろん安くない組合費も必要です。
そこであきらめて普通に鏡餅をたくさん買ってみましたが。。。
このお餅、何種類ためしても絶対容器を壊さなくてはお餅が出ない!
容器にも「容器ごとナイフで切って下さい」と書いてある!
容器の再利用防止のために組合がわざとそんな風に作ってんのか!?
とにかく上部の形が少しくびれているので出すときひっかかるのです。
容器を壊してしまってはイミないし、必死で中のお餅だけ容器を傷つけないようカッターナイフで切って粉々にして、ようやく4つ取り出しました。
お餅は硬いし、かなり危険な作業でした(^^;)
そしてその容器に石けん生地を流し込み。。。
石けんが固まるのを待って、今度は容器だけ壊して何とか2個だけ取り出しましたが、そこでギブアップ。
昨年の11月のことです。
そして私はそれっきり鏡餅石けんのことは忘れてしまったのです。。。
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先日片付けをしていたら箱から鏡餅がゴロゴロ出てきたので、食べようと思ってみたら容器の底が空いているものが2つもある。
「もうカビはえてるかな」と思って容器を振ったら、ゴロンと真っ白なお餅が出てきました。
「まだ全然食べれそうじゃん♪」と思ってつかんだらグレープフルーツの香りが?
そうです!
1年前に作って忘れていた石けんだったのです!
グレープフルーツの香りがしなかったら絶対焼いてた(笑)
見た目といい手触りといいお餅そっくりなんだもん!
1年放置していたら乾燥して少し小さくなって簡単に容器から出たわけです。
でも私は来年のお正月用にまた作りたいので、今作ってまた1年待つのはちょっと…
そこで考えついた結論は…
シリコンで型をとって自分で石けん型を作る!
シリコンなら柔らかいのでかなり厳しい形でも中身の石けんは取り出せるはず!
すぐ東急ハンズでシリコン型取りセットを買ってきましたよ!
これで鏡餅から型をとって石けん型にするですよ!
何も型で作らなくても普通に二つの石けんを丸めて乗せればいいじゃない?と思われるかもしれませんが、そこはやはりこだわりと意地です(笑)
というわけでシリコン型取り作戦が始まりました。
続く(^_<)-☆
☆写真は、昨年2個だけ出来た鏡餅石けん
上手く取り出せなくて背面に傷あり。。。
今年こそは無傷で大量生産したい!