近所におもしろいおばあちゃんがいる。
何でも芦屋に豪邸があるけど、家族と折り合いが悪くて家出して、今はうちの近所で
一人暮らしらしい。
昔はサザビーズのオークションに参加したこともあって、クリムトの絵を落札したとかという自慢話を聞いたこともある(^^)
これまでは話半分に聞いていたのだけど、先日ひょんなことから私と出身が同じ岡山らしいことが判明。
盛り上がって、いろんな話を聞いてみると、どの話もけっこうリアリティが。
岡山では一流師範学校を出ていて、結婚後こどもが生まれるもダンナさんが早くに亡くなったので、何とかお金をつくらねばと思い大阪に出てきて飲食店を始めたらしい。
それが大当たりして新地に3件、銀座にも2件、海外にも出店。
まるでスパアサの「おばあちゃんの木炭バス」のおばあちゃんみたい!
すごい人生だな~(^^)
今朝、突然そのおばあちゃんが何やら大きな箱をかかえて我が家にやって来た。
箱を開けると、岡本太郎の太陽の塔のモチーフの大きな顔が!
銀座でお店をしているときに岡本太郎本人からもらったものだとか。
これは「過去の顔」といわれる女の顔の黒い太陽で、太陽の塔の後ろに張り付いている顔です。 ↓↓↓
そして「現在の顔」が太陽の塔の正面の顔で岡本太郎そっくりの男の顔。
それももらったらしいけど、以前欲しがった人にあげてしまったとか。
ちなみに塔の上についてる金色の小さな顔が「未来の顔」です。
「こんな大切なものもらえません」と断っても「ずっと同じ岡山の人にあげたかった。いつ死ぬかもわからないからどうしてももらって欲しい」の一点張りなので、謹んで
いただくことにしました。
岡本太郎は大好きだからこの顔の贈り物はうれしかったけど、何よりおばあちゃんの
気持ちがうれしかった。
おばあちゃんは、この顔が気に入って「現在の顔」は人にあげたけど、この「過去の顔」は手放さず大切にお店に飾っていたらしい。
私もいつかお店のひとつでも出したら飾りたい!
ありがとうおばあちゃん。
(そういえばおばあちゃんの名前知らないな~)
そしてこの黒い太陽は信楽焼きでできているらしい。
製作年は万博のときの1970年。今から40年以上も前だ。
太陽の塔の「過去の顔」も信楽焼きの黒い陶板を3000枚も貼り付けているみたい。ホントだ! ↓↓↓
実はこんなに近所に住んでいながらまだ太陽の塔をすぐそばで見たことがない。
近々行ってみたくなった。